レッスン 2  ホームページはつねにメインテナンスを必要としている

 本を書く、広告を作る、またはテレビ・コマーシャルを作るといった作業は、最初からパーフェクトでなければならない。
 というのも、これらのメディアの性質として、後からやり直しをするとか、後で欠けていたメッセージを付け足すというようなことは不可能に近い。後で改善してもう一度広告を打つというようなことは、コストの上からも顧客への媒体効果という意味からも決してすすめられない。  しかし、インターネットの場合は、ちょっと違う。
 インターネット上にウェブサイトを設け、自己をPRする場合は、最初は1ページだけのほんの小さな状態からでも出発できる。
 ビジネスの状況や実際の需要に即し、あるいは顧客の反応を調べながら、ページを増やしたり、その内容を改善していくことができるのだ。
 ウェブサイトの場合は、まるで木の枝がどんどん広がっていくように、サイトを訪れた人々からの反応や商品の売れ具合などを見ながら、その内容を調整していくやり方の方が、むしろ正攻法であるといえよう。

 ある会社がウェブサイトを開けた後に、自分のサイトの中でもとくにファイナンシャル・サービスにアクセスしている人が多いことに気づいたとしよう。そうしたらさらにそのファイナンシャルのページを増やすなり、改善していけばいいのである。
 したがって、ウェブサイトを開くにあたっては、サーバーとなるプロバイダーにどのような人が自らのウェブを訪れてくるかということをモニターしてもらうことを、ぜひすすめたい。
 電話でいうならば、逆探知のようなことを、プライバシーに関する核心部分を除けば、インターネットではごく簡単にできるのである。
 ここで、覚えておいてもらいたいことは、ウェブは有機的に成長していけるメディアであるということだ。それはちょうど庭に草花を植えるようなものなのだ。小さな一つの種から始めて、その成長を観察して、反応を見て、ページを増やすなどしてそれを改善していく。必要なときは充分に水をやり、雨期に入れば水の補給を減らし、室内にプラントを移した後は、できるだけ日光に当てるようにするといったように。
 インターネットでの失敗でもっとも多い例は、一度ウェブを開設したのはいいが、そのうち飽きて放ったらかしにしてしまうということだ。
 それはちょうど庭いじりでいえば、初めて種を蒔いたものの、その後何の世話もしなかったために植物を枯らせてしまうことと酷似している。
 そうなっては、夏になろうが、秋になろうが、何の収穫もないというわけだ。

インターネットビジネスについてのご質問がありましたら、  私どもがお答えいたします。

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